ウクライナ侵攻に参加しているロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創設者、エフゲニー・プリゴジン氏が、自らの部隊がロシア南部に進軍したことを発表しました。
プリゴジン氏は、プーチン大統領と親しい「プーチン氏の料理人」と呼ばれる人物です。 しかし、ウクライナ侵略で露軍の失態に怒り、国防省と対立しています。
プリゴジン氏は、ロシア軍に「徹底的にやる準備はできている」と宣戦布告しました。 ワグネルの兵士は、ロシア軍をかわしてウクライナ国境に近いロシア南部ロストフ州に入りました。 「邪魔するものはすべて破壊する」と言っています。
プリゴジン氏は、ロシア軍がワグネルの拠点を攻撃したとも主張しました。 これに対して、ロシア当局はプリゴジン氏を「武装反乱を呼びかけた」として捜査を開始しました。
プリゴジン氏は、プーチン氏の許容範囲を超えたとみられます。 プリゴジン氏が率いるワグネル部隊は、北上して首都モスクワに到達することを狙っているという情報もあります。
ワグネル部隊は、ウクライナ侵略ではバフムトなど前線の激戦地で活躍してきました。 ロシア南部に侵入した彼らは、ロシアの内紛を深めるだけでなく、ウクライナ侵略の戦況にも影響を与える可能性があります。