2025年大阪・関西万博は、日本が世界に発信する大きなチャンスです。しかし、その準備が思わぬ難題に直面しています。
参加する国や地域が独自に建てるパビリオンの建設で必要な申請が、大阪市に1件も提出されていないのです。
このままでは、万博開幕までに工事が完了しない可能性があります。パビリオンは、各国や地域の文化や技術を紹介する場であり、万博の魅力の一つです。パビリオンがなければ、万博の目玉が失われることになります。
では、なぜパビリオン建設が遅れているのでしょうか？
人手不足とコスト高騰が原因
パビリオン建設が遅れている原因は、主に人手不足とコスト高騰にあります。
人手不足は、建設業界全体に広がる問題です。高齢化や若者の離れにより、建設現場で働く人が減っています。特に技術や経験のあるベテランの不足が深刻です。
コスト高騰は、材料や資材の値上げや輸送費の増加により、建設費用が上昇しています。特にコロナ禍で国際的な物流が混乱したことで、海外から輸入する部材や機器の入手が困難になっています。
これらの問題は、パビリオン建設だけでなく、万博会場全体の工事にも影響しています。万博会場は、大阪市内の夢洲（ゆめしま）という人工島にあります。夢洲はまだ開発途上であり、基礎インフラや交通アクセスなども整備中です。
しかし、人手不足とコスト高騰のため、工事の進捗が遅れています。例えば、夢洲と本州を結ぶ橋梁工事は、当初予定よりも1年以上遅れています。また、夢洲内の道路や下水道などもまだ完成していません。
万博開催に向けてどうすればいいか
万博開催に向けて、パビリオン建設を進めるためにはどうすればいいでしょうか？
私は以下のような対策を提案します。
– 建設会社や関係者との連携を強化する
– 建設現場で働く人を増やすために、外国人労働者や女性・若者・高齢者などを積極的に採用する
– 建設費用を抑えるために、省エネや再生可能エネルギーなどの環境に優しい技術を活用する
– パビリオンのデザインや内容をシンプルにすることで、工期や予算を短縮する
– パビリオンの代わりに、オンラインやバーチャルリアリティなどのデジタル技術を活用する
これらの対策は、万博開催に向けての準備だけでなく、建設業界や社会全体にとっても有益だと思います。
万博は、人類の未来に向けての挑戦と創造の場です。パビリオン建設の問題を乗り越えて、成功させることができれば、日本は世界に誇れることになるでしょう。
